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2006年10月 5日 (木)

洋梨のコンフィチュール

去年より今年の方が何倍も美味しく出来ました。

自分で作って、美味しいって言い過ぎるのも恐縮してしまいますが。

美味しいのは美味しい。

洋梨は、今回はレッドバード種です。

香りも上品で、淡く深く長く静かに後引きの長い香りです。

そして新鮮さも加味した、今秋の洋梨のコンフィチュールの完成です。

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マカロン討論会

つい先だって、福岡三越でフランスフェアが開催されました。

そのときに一緒だったのが、ル ポミエのフレデリック マドレーヌシェフ。元ダロワイヨ ジャポンのシェフです。

彼のマカロンは、ダロワイヨタイプのフランス的なしっかりとした重みの味のあるタイプ!

僕のは対照的な、軽くてしっとりしたタイプです。

彼の質問は、僕のマカロンについて・・・・。自分のマカロンのタイプとぜんぜん違うんで気になったんだろうなー。

卵白のコンディションは?

アーモンドプードルは、どこの使ってる?

メレンゲは、イタリアン?それとも普通の?

色が綺麗だけど何度で焼いてる?

色素はどこの使ってる?

中のクリームは?

コンフィチュールはどんな作り方してる?

一日何個くらい作ってる?

絞りは、デボジッタ-使ってるの?

矢継ぎ早の質問にビックリ!イヤー勉強熱心だよなー。謙虚さに感心するやらでした。

なんか変な感じでした。僕は、自分のマカロンを求める為に、ありとあらゆるところのマカロンを食べてきました、もちろんパリのダロヤイヨもダロワイヨジャポンもかなりの数で食べて参考にしています。

そんなお手本にした、マカロンを作るマドレーヌ シェフからの質問攻めは、さすがに嬉しい限りでした。

次の日は、お店まで来てくれて、お菓子についてや材料、包材関係にまで話が及びました。彼の店は、オープンして一年くらいで、いろんなことをチャレンジしていくような気迫がありその熱意が質問に出ているような気がしました。また奥様もほんとに熱心な方でビックリしました。

僕の話が参考になったかどうかは、わかりませんが、謙虚に素直な心でいると小さなことでも気になって疑問として沸いてくる。そして素直に人の意見を聞くことが出来るんだな-と思いました。彼の人柄を見ることの出来た有意義な時間でもありましたした。そして改めて彼から、謙虚さの大切さを教えられたような気がします。

余談ですが、彼の一歳になる息子がほんとに天子みたいに愛らしくて可愛くて・・・。ほらダヴィンチの岩窟の聖母に出てくる天子!あんな感じの子です。

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2006年10月 3日 (火)

秋のコンフィチュール

季節が変わるごとに、コンフィチュールのメニューもずいぶん変わります。

夏の間は、涼やかにハーブ使ったり、夏の果実を使ってにぎやかに作ります。

秋のコンフィチュールは、ぐっとシックな色合いのものが増えます。毎年この時期になると決まって作るコンフィチュールも有ります・・・・・。

やっぱり秋が好きです。

マカロンにしてもショコラにしても作っててストレスが掛からなくて嬉しい!あれ?なんか話がずれました。元に戻します。

今日は、秋向けのコンフィチュールを紹介します。果実の仕入れ状況などで、いつから販売とはお約束できないのが残念ですが、こまめにチェックしてみてください。

 1、黒無花果とシナモン 唐津産のビオレソリエスとインドネシアのシナモンのマリアージュ。ねっとりした黒無花果の香りと力強さが美味しい。

 2、無花果と木苺 僕が毎年作る大好きなく見合わせです。今年は、無花果の出来も良くて作ってて楽しくなります。

 3、木苺とチョコレートのタルティネ 木苺の妖艶な香りとビターチョコレートの苦味が、ちょっと難しいかも知れませんが、是非召し上がってみてください。癖になる味です。

 4、栗とオレンジ 栗のほくっとした歯ざわりとオレンジの皮の部分が思わぬ香りのはじけ方をします。栗のコンフィチュールに、どことなく日本的な情緒を感じるのは、僕だけじゃないはず。

 5、青リンゴと白ワイン ニュージーランド産のグラニースミスは、日本のリンゴとはぜんぜん違う!火を入れることによって、デフォルメされた新しいリンゴに生まれ変わる。この風味は日本のリンゴじゃ出ね-味なんだよなー!

 6、黒無花果とカシス まだ作った事のない初めてのコンフィチュールです。でもきっと美味しいはずです。期待してください。

 7、マロンクリーム これ僕のお気に入りです。あったかいバタートーストにたっぷり塗って秋満喫です。僕の家でも大人気です。もしモンブランとか作る機会があったら是非、そのまま、口金で絞ってみて下さい。そんじょそこらのモンブランより、うんと美味しいのが出来ます。

 8、洋梨とウガンダのバニラ 一時期マダガスカルのバニラがタイフーンで出来が悪くて・・・その割には高い高い!今はそんなことはないのですが。それ以来僕の使うバニラは、もっぱらウガンダ産です。ブルボンタイプのバニラで、香りの芯が太くて野性味溢れるバニラです。この力強いバニラと洋梨の組み合わせは、ちょっとエキゾティックです。

まだまだたくさんの、秋のコンフィチュールが出る予定です。楽しみにしていただければ、幸せです。

それから、日本橋の三越、名古屋栄の三越にも必ず秋の新作お持ちする予定です。

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ARDEUR

今日は、うちで一番聞かれる質問にお答えします。

アルデュールってどんな意味ですか?

正しくは、フランス的な発音だとアルドゥールが正し発音です。でもなんとなく響きが美しくないんで、考えた末アルデュールと発音する事にしました。

意味は、フランス語で熱意を表します。

僕はこの熱意と言う言葉が大好きです。よく冗談で能力が無い僕でも熱意があれば人生どうにかなるかなと思ってつけましたなんて答えたりしますが、今日は、本当のお話をしたいと思います。

少し堅いお話なんで、読み流してください。

この、アルデュールを冠とした店名には、僕なりの思いや考え方が入っています。

京セラの創設者の稲盛和夫さんの著書の中に人生をよりよく歩き、幸福と言う果実を得るにはどうすればよいのかをひとつの方程式で表現された「人生の方程式」について述べられたものがあります。

これは稲盛さんが京セラを成長させて行く中で考えられた人生の羅針盤です。少しご紹介しておきたいと思います。

人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力

人生や仕事の成果は、三つの要素の掛け算によって得られるものです。決して足し算ではありません。

そのポイントは掛け算にあるのです。能力は、たぶんに先天的な要素の強いもので頭脳だけではなくて、運動神経や健康などもこれに当たるでしょう。また熱意とは、事を成そうとする情熱や努力する心の事で、これは自分の意思でコントロールできる後天的要素。どちらも0点から100点まで点数が付けられます。

掛け算ですから、能力があっても熱意に乏しければ、いい結果は出ません。逆に能力が無くともその事を自覚し、人生や仕事に燃えるように打ち込めば、先天的な能力に恵まれた人より遥かにいい結果が出ます。

そして最初の「考え方」。三つの要素の中で一番大事なもので、この考え方次第で人生が決まってしまうと言っても過言ではありません。考え方と言う言葉は漠然としていますが、いわば心のあり方や生きる姿勢や哲学、理念にあたります。

この考え方が大事なのは、これには、マイナスポイントがあるからです。0点までではなく、その下のマイナスまで有る。つまりプラス100点からー100点まで点数の幅があります。

したがって能力や熱意に恵まれながらも、考え方の方向が間違っているとネガティブな成果を招いてしまう。考え方が社会にとって、マイナスならば、掛け算すれば答えはおのずとマイナスの結果しか出ないのです。

なぜ足し算ではないのでしょうか?

足し算であるならば、能力や熱意のある人間は、必ず成功する事になります。でも不思議なもので、能力がある人間だけが社会で成功してるわけでは、ないのです。これがこの方程式の素晴らしいところです。考え方と熱意がしっかりとした正しい方向ならば、必ず正しい結果がついてきます。

僕は、稲盛さんのこのお話に感銘を受け、力と勇気をいただいたのです。僕みたいなありきたりのどこにでもいる人間にでも、多少なりとも社会に役立つ事や成功の可能性があるんだと教えていただきました。

本来ならば、「考え方が」、お店の名前に、ふさわしかったかもしれませんが、その当時は、若かった事もあって熱意が一番だとの思い込みがありました。またこの「考えかた」の深い哲理を理解していなかったんだと思います。

それと、適当な「考え方」のフランス語が見つからなかった事もあります。

今だったらきっと「考え方」フィロソフィーにしていたかもしれません?(笑)

でもこのARDEURと言う名前、とっても気に入っています。そして大好きです。

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